さいごに
「新卒で入った会社で定年まで勤め上げる」という、昭和の時代にモデルケースであった働き方は、かつてのような「主流」ではないといえるでしょう。
即戦力を求めて中途採用に注力する企業が増えるこんにち。勤続年数に大きく影響される退職金の存在自体を見直し始める企業が増えているようです。
おつとめ先の退職金制度が確定拠出年金に変わったという方も、きっといらっしゃるかと思います。
はたらく現役世代は、老後資金の準備を「会社まかせ」にする発想から「自分で準備する」意識に切り替えていく時期が来ているのかもしれません。
ビジネススキルやキャリアは、「その場しのぎ」の準備で体得できるものではありませんよね。貯蓄もしかり。
2000万円、ないしはそれ以上とも言われる老後資金は、一朝一夕で貯まるものではないといえるでしょう。
人生100年時代が近づいています。
私たちの老後生活は予想以上に長いものとなる可能性があります。リタイヤ後の生活を見据えたお金の準備は、できるだけ若いうちからスタートされることをおすすめします。
参考資料
- 中央労働委員会「令和元年退職金、年金及び定年制事情調査」
- 東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情 調査結果の概要(令和2年版)」
- 谷口裕梨(LIMO)「退職金は大企業と中小企業で、いくら違うのか」