退職金ゼロ企業は約2割！老後のお金はいくらあれば安心か

続いて、退職金の金額はどのように推移しているのかを、平成30年と平成25年の調査結果を比較してみましょう。

平成30年調査計（大学・大学院卒）

平成25年調査計（大学・大学院卒）

退職事由が定年退職の場合では、平成25年から平成30年にかけて153万円減少しており、退職金の下がり基調が確認できます。

また、最近では転職をする人や会社に属せずフリーランスとして働く人も増えているため、老後生活を退職金に頼らないという生き方はますます広がっていくことが考えられます。

では、老後の「退職金頼み」から抜け出すにはどうすれば良いのでしょうか？

老後に必要なお金はいくらか

「退職金頼み」から抜け出す方法を考える前に、まずは自分の老後にどれくらいのお金が必要なのかを考えてみることが大切です。

なぜなら、老後に必要になる金額は個人のライフスタイルによって大きな差が出てくるからです。

ここでは、一昨年話題になった「老後2000万円問題」を例に、老後に必要なお金がいくらぐらいなのかを具体的に見ていきましょう。

「老後2000万円問題」の発端となった金融審議会の「市場ワーキング・グループ第21回（厚生労働省提出資料）」によると、2000万円は次のように算出されています。