ここで参考となるのは、「複利で運用する」という考え方です。
複利とは、投資から得たリターンを手元に受取らずに投資元本に組入れて、投資を継続していく方法のことをいいます。
例を見てみましょう。金融庁のホームページに資産運用シュミレーションがありますので、そちらを使用して複利の効果を検証してみます。
毎月の積立金額を5万円、想定利回りを年率6%、積立期間は30年とし、年1回の複利で計算した場合、最終積み立て金額は5022万5752円となります。おおよそ5000万円に達する計算になりますね。
複利といえば、相対性理論で有名なノーベル化学賞受賞者のアインシュタインも「人類最大の発明」と言ったという話もあるほどです。
初めての資産運用を検討している方は、複利を活用した運用方法も確認してみましょう。
おわりにかえて
社会情勢や働き方の変化により、「いざという時のために自分で備える」という流れが、より強まっていくことが予想されます。
年金問題も取りざたされている昨今では、老後を国や企業に頼る時代は終わろうとしているのかもしれません。
ぜひご自身の老後生活を具体的にイメージしてみることから始めてみてはいかがでしょうか?まずは、プロのアドバイザーに相談するところから始めてみるのも良いかもしれません。
参考資料
- 厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」〈退職給付(一時金・年金)制度〉
- 厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」〈退職給付(一時金・年金)の支給実態〉
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ第21回(厚生労働省提出資料)」
- 公益財団法人生命保険文化センター「生活保障に関する調査(令和元年度)」
- 金融庁 資産運用シュミレーション
- 谷口裕梨「還暦前の50代「貯金はいくら残ってる?」老後の準備は万全か
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マネイロ「資産運用はじめてガイド」
佐藤 雄基