老後破綻を避けるためには?
厚生労働省が公表した「令和2年(2020年)版厚生労働白書」によると、収入を公的年金や恩給だけに頼る世帯の割合は2018年時点で全体の5割を切っています。
働いて就労による収入や財産収入(家賃所得や配当など)などを見込める世帯が過半数を超えているということですね。
これからの長寿時代、貯蓄の切り崩しを始めるタイミングを誤ると、老後生活の序盤で「詰んだ!」となる可能性が・・・。
そんな「老後破綻」を避けるためにも、現役時代からコツコツと老後に向けたお金の計画を立てておきたいものです。
働き盛り世代の若いみなさんには「老後のお金」という響きにピンとこないかもしれませんが、長い将来を見据えたマネープランは、できるだけ早めに意識しておきましょう。
先述の金融広報中央委員会の調査では、貯蓄の「老老格差」を示す結果も出ています。
70代以上の金融資産保有額の分布をみると、金融資産非保有世帯、つまり「貯蓄ゼロ世帯」と「3000万円以上」の層がそれぞれ2割弱。さらにいうと、2000万円以上の世帯と、200万円未満の世帯がそれぞれ3割程度存在しているのです。