2021年3月24日に、トヨタ自動車(以下トヨタ)・いすゞ自動車(以下いすゞ)・日野自動車(以下日野)の3社が協業する旨を発表し、4月1日から3社の合弁会社「Commercial Japan Partnership Technologies(コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ)」の設立も判明しました。
トヨタ・いすゞはかつて2006年に資本関係を結んでおり、2018年にそれを解消しています。2021年に再度提携した理由は何でしょうか。
トヨタ・いすゞ・日野が設立した合弁会社の概要
まず、新会社「Commercial Japan Partnership Technologies(コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ)」についての概要を解説します。
資本金は1,000万円で、その構成はトヨタ80%、いすゞ10%、日野10%であり、トヨタの比率が最も高くなっています。
また、同社の代表取締役の中嶋 裕樹氏も「トヨタ自動車株式会社 CV Company President」の職にあるので、名実ともに「トヨタ主導」と言って差し支えないでしょう。
この「Commercial Japan Partnership Technologies社」の公式サイト等はなく、事業内容は各社のプレスリリースから把握する他ありませんが、トヨタ・いすゞ・日野三社のプレスリリースにて「CASE技術」というキーワードが現れているので、次の項目ではこれについて解説します。