50代世帯「どうやって貯蓄を増やしているのか」
ここまでのお話で、50代世帯の貯蓄額はいわゆる「コロナ前」より増えていることが分かりました。
そこで、どのような形で金融資産を保有しているのかについても、コロナ前後を比較していきましょう。
50代・二人以上世帯「種類別金融商品保有額」平均(金融資産を保有していない世帯を含む)
2019年→2020年でどう変わった?
2019年:1194万円→2020年:1684万円【前年比141%】
《内訳》
預貯金(うち運用または将来の備え):445万円→633万円【前年比142%】
- (うち定期性預貯金:255万円→381万円【前年比149%】)
金銭信託:3万円→18万円【前年比600%】
生命保険:324万円→350万円【前年比108%】
損害保険:39万円→44万円【前年比113%】
個人年金保険:145万円→146万円【前年比101%】
債券:9万円→96万円【前年比1001%】
株式:118万円→189万円【前年比160%】
投資信託:45万円→113万円【前年比251%】
財形貯蓄:61万円→86万円【前年比141%】
その他金融商品:6万円→10万円【前年比167%】
金額でみると最も増えているのは預貯金額ですが、それ以上に債券、投資信託、株式といった投資商品が占める割合が大きく増えていることが分かります。
「まさかのとき」に備えた預貯金に加え、老後資金の準備のためにお金を「増やす」、つまり資産運用を視野に入れる世帯が増えていること示しているのかもしれません。