営業利益がここ3年で1.8倍に
株式会社ワークマンは小売店の単一事業であり、2021年3月末時点で「ワークマン」「ワークマンプラス」「#ワークマン女子」をそれぞれ632店・272店・2店展開し、合計店舗数は906。また、ワークマンではFCが約95%と高い比率を占めているのが特徴です。
一般客向けの成功は近年の業績に如実に現れています。2018年3月期から3期にわたり営業総収入は560.8億円(対前期比7.7%増)⇒669.7億円(同19.4%増)⇒923.1億円(同37.8%増)と目覚ましく拡大。
営業利益は106.0億円(同11.0%増)⇒135.3億円(同27.6%増)⇒191.7億円(同41.7%増)、最終利益は78.4億円(同9.8%増)⇒98.1億円(同25.1%増)⇒133.7億円(同36.3%増)と増益が続き、かつ年を追うごとに増加率が伸びています。
2019年3月期は豪雨によって雨関連商品が好調となったほか、冬には高機能×低価格をテーマにしたPB商品が大幅な伸びを見せています。また、2018年9月に第一号店をオープンした「ワークマンプラス」も客層の拡大に成功しました。
翌2020年3月期には猛暑によってファン付き作業服が伸びたほか、アウトドア関連PB商品の好調が増収に貢献したようです。既存店の121店舗を「ワークマンプラス」に改装転換するなど新業態へのシフトが加速し、利益面では大幅な増収が増益にもつなっています。
2021年3月期第3四半期も、営業総収入831.0億円(前期比16.1%増)、営業利益201.3億円(同23.6%増)、最終利益133.4億円(同22.9%増)と、コロナ禍を感じさせない好調ぶりです。
特に前年比で売上高が前年同期比42.8%増の699.6億円を記録したPB商品の伸びが全体を牽引。「ワークマンプラス」店舗が全体の約30%まで拡大したほか、女性をターゲットとした「#ワークマン女子」を新たに展開して話題となるなど、今後もさらなる成長が期待できそうです。