取り消し可能な場合もあるが…

ところで、その後A子さんはどうなったのでしょうか…? 実は、民法では、未成年者が親権者など法定代理人の承諾を得ずに行った契約は、原則として取り消し可能。A子さんが消費者センターに相談したところ、請求は無事取り消しになった、ということです。

しかし、ゲームの課金は「未成年者が行った」という証明が非常に難しいうえに、遊んだ後なので、必ず取り消しや返金に応じてもらえる、というわけではありません。A子さんは、非常にラッキーなケースだった…というわけですね。

子どもがオンラインゲームで高額課金しないためには、子どもと「課金のルール」について、しっかり話し合っておくことが大切です。それと同時に、大人が、ゲームの課金や決済の仕組みをしっかり理解する、クレジットカードやキャリア決済の管理を厳重にするなど、自衛策をとっておく必要があるでしょう。

まとめ

SNSなどでも、「子どものゲーム課金トラブル」に関する投稿は後を絶ちません。中には、100万円単位の請求が来た…という投稿も!

しかし、これを他人事だと思っていてはいけません。子どもにスマホを持たせる以上、いつ我が家に同じようなトラブルが起こるとも限らない、というわけです。いざ請求が来て大慌て…ということにならないように気をつけましょう。

参考資料

大中 千景