しかし、なぜA子さんの息子は、親のクレジットカードを使用することができたのでしょうか? 答えは「友達の入れ知恵」。

A子さんの息子いわく、友達とLINEでゲームについて話している時に、相手が「課金の仕方を教えてあげる」と、クレジットカードで課金する方法を教えてくれた、とのこと。

A子さんのクレジットカードが財布の中に入っているのを知っていた息子、A子さんの目を盗んでクレジットカードの番号をメモし、ゲームの課金に使ったのだそうです。

急増しているゲームの課金トラブル

独立行政法人国民生活センターによると、昨年4月から12月までの期間に同センターと全国の消費生活センターによせられたオンラインゲームに関する相談件数は、4544件(昨年同期に比べて約25%増)。その事例を見てみると…

  • 新型コロナで休校中に、祖父母に面倒を見てもらっていた小学生が、祖母のスマホを使用して、オンラインゲームで高額課金
  • 幼稚園児が、親のタブレット端末を利用して、オンラインゲームで課金
  • 中学生が、親が以前使用していたスマホをWi-Fiにつないで、オンラインゲームに約10万円課金

…など、子どものゲーム課金に関する相談が多いようです。

子どものオンラインゲームのトラブルに関しては、国民生活センターがたびたび注意喚起を行っていますが、トラブルはいっこうに減る気配をみせません。

国民生活センターでは、今年2月9日のメールマガジンでも、子どものオンラインゲーム高額課金の事例を紹介し、保護者に、「クレジットカードの管理を適切に行うこと」「子どもが使用する端末は、ペアレンタルコントロールを利用するなどして、購入・支払い制限をかけること」と、改めて広報しました。