少子化が止まらないと叫ばれて久しい日本ですが、筆者の周辺は少し事情が違います。

いわゆる「子育てしやすい街」としてファミリー層に人気のエリアに住んでいるためか、地域の小学校・中学校はキャパオーバー気味。小学校の登下校の時間帯には、地域のいたるところでランドセルを背負った子供たちが列をなしています。

今回は、全校児童1000人超のマンモス小学校に子供が入学して、びっくりしたことをまとめてみました。この春マンモス校に入学した方、今後マンモス校に入学予定の方の参考になれば幸いです。

運動会の前日に近隣スーパーで起きる特異現象

コロナの影響で、昨年は午前中のみの短縮開催となった運動会。恒例のお弁当作りから解放されて喜んだ保護者は、筆者だけではないはずです。

そんな昨年は例外として、マンモス校を擁する地域では、運動会前日に特異な現象が起こるのが常となっています。

小学校近隣のスーパーから、鶏肉やたまご、プチトマトといった食材が姿を消すのです。

1000人の児童が参加する運動会が開催されるということは、単純計算しても1000人分のお弁当が作られるということ。校区内にあるスーパーからは、前述のようなお弁当のスタメン食材が次々と売り切れてしまうのです。

計画的に食材を準備できる保護者ならいざ知らず、ギリギリまで動かない筆者は、スーパーを訪れて青ざめました。結局、校区外にあるスーパーまで走り、なんとか食材を確保。学校の外で、マンモス校の威力を思い知らされた出来事でした。

図工の授業に驚きの「持ち帰りルール」が!

図工の授業が大好きな我が子。初めて絵の具を使う授業のときには、真新しい絵の具の道具とともに意気揚々と小学校に向かったものです。帰宅後、「図工の授業、楽しかったよ!」と教えてくれましたが、その次に出てきた言葉に筆者はびっくりしてしまいました。

「絵の具道具は、家で洗わないといけないんだって」

恐る恐る絵の具道具を見ると、絵の具がそのまま残ったパレットと、色水の跡がくっきり残っている水入れ(筆洗)が。急いで洗ったものの、やはりうっすら色が残ってしまいました。

人数が多いため、みんなが道具をきれいに洗うのを待っている時間がないのは理解できます。それでも、洗ってもきれいにならない絵の具道具や、絵の具だらけになってしまったシンクを見ると、どうにかならないものか…と思ってしまう筆者でした。

欠席連絡の方法が超アナログ

我が子の学校では、風邪などで学校を欠席するとき、基本的に電話連絡はNG。連絡ノートに欠席の旨を記入⇒近所の児童に手渡し⇒先生に提出、という超アナログな方法が採用されています。

理由は、学校の電話回線が少ないからなのだとか。児童数が多いため、各家庭が電話連絡だとキリがなく、電話応対の負荷を減らすための対策なのかもしれませんが、まさかノート手渡しでの伝言とは驚愕でした。

そのため、子供が体調不良で急に学校を休む日は、熱があるとわかった時点で近所のママ友にLINE。朝の忙しい時間帯のためママ友がスマホを見ていない可能性も高く、既読がつき、無事に近所の子がうちに寄ってくれるまではヒヤヒヤです。

コロナ禍の中、人との接触がはばかられる今のご時世。この方法はなんとかならないものか、検討の余地がありそうです。

1000人以上の保護者全員にPTA役員がマスト

学校生活に関わるあらゆる重要情報が、紙ベースで渡される小学校の世界。中でも筆者が驚いたのは、初めてPTA役員に関するプリントを見たときでした。

少なく見積もっても1000人以上はいるであろう保護者全員が、6年間のうち最低1回は役員にならなければいけないという規則が定められていたのです。

さらに、やむを得ない理由で役員の仕事ができない人は、理由を書いて提出し、その理由をクラスの懇談会で発表され、出席者の半数以上の賛同が得られないと辞退できないという規則も。家庭や個人の事情が大勢の人にさらされ、評価されてしまうという仕組みには、違和感しかありませんでした。

保護者が平等に仕事を負担するように、という考えが基本になっているようですが、各家庭の事情も多様化している今、このような規則が最適といえるのか…疑問に感じる筆者。コロナの流行を機にPTAの役員選出方法も見直されつつあるので、どの保護者も自分なりの方法で学校運営に協力できるよう、改善されていくことを願ってやみません。

独特のマンモス校世界を楽しんでみよう

ときにモヤっとすることもあるものの、独特のルールで運営されているマンモス小学校での日々は楽しいものです。何より、大所帯を抱えながら子供が楽しく通える環境を整えてくれている学校には、感謝してもしきれません。

たくさんの人に出会えるマンモス小学校で、親も子も多くの学びを得ています。

金谷 ひつじ