Super followsについての説明も見てみます。

We're rethinking incentives and exploring solutions to provide monetary incentive models for Creators and Publishers to be directly supported by audience.


Super followsそのものの機能の説明でない点と、exploring solutions=方法を模索していると言っている点に注意が必要です。なにがしかの直接課金機能を計画しているものの、それが何かは現時点では固まっていないことが想定されます。

SNSの収益化は非常に難しい

ここからはWebサービスの一般的な収益特性の解説を行います。基本的にwebサービスの収益は間接収益と直接収益に分けられます。

間接収益の場合、閲覧者・ユーザーとは「別の存在」から収益を得る必要があるのですが、この「別の存在」は基本的に「閲覧者・ユーザーに商品を販売したい企業(メーカー・小売・サービス提供企業)」です。

したがって、Twitterのようにユーザーが直接料金を支払わないサービスの場合、サービス上の様々な場所に広告(企業から何か情報を得て表示する)が表示されます。事実、Twitter社も「プロモーション」として、企業からの宣伝ツイート・動画などをユーザーのTwitterタイムラインに多く織り込んでいます。

Twitter社も2020年の収益は広告収入が86%(32億ドル)、残り14%(5億ドル)がユーザーデータ利用料(Data Licensing & Other)と公表しており、広告の威力が大きいことがわかります。

もう一つの直接収益というのは直接ユーザーから料金を支払ってもらう方法を作ることなのですが、この「直接支払ってもらう」ことが非常に難しいのです。

その理由は「情報」に価値を感じてもらうことが難しいことと、「無料」だったものが「有料」になることは「損した」と感じられてしまうため、心理的反発が大きくなるからです。

しかし、Twitter社はその上で、2023年に収益を現在の2倍の75億ドル以上にしたいと表明しています。

現状でも広告はすでに出せるところは出しきっているとすると、収益を増やすにはこの困難な「直接課金」に乗り出すしかないのです。