住宅ローンの繰り上げ返済、おススメできない理由とは

住宅ローンより低利でお金を借りる方法はない

こまめに繰り上げ返済をしてローン残高が減っていくのが楽しいという人もいるかもしれません。

しかし、手元の預貯金を繰り上げ返済に充ててしまうと、前述したように、急にまとまったお金が必要になったとき、手元資金が足りなくて困ってしまう事態になりかねません。

当たり前のことですが、繰り上げ返済をしたあとに、お金が必要になったから返してほしいといっても応じてもらえるワケがありません。

今のところ、住宅ローンより低金利でお金を借りる方法はありません。

例えば、住宅ローンを繰り上げ返済したあと、教育資金や自動車購入資金などが足りなくてローンを組む場合、住宅ローン以上に高い金利で借りざるを得ないのです。

そう考えると、手元現金を確保しておく大切さが分かりますね。

また、繰上げ返済に勤しむあまり、手元の現金が十分にないまま失業や休業などで給与収入が激減した場合、住宅ローンの返済が滞ってしまっては本末転倒です。

少なくとも超低金利の間は、無理して住宅ローンを繰り上げ返済するのは考え直し、手元の現金を確保しましょう。

毎月の生活費に余裕がある場合は、老後の生活費のために積立投資をするなどして資産を増やすことを優先させる方が理に適っていると言えます。

予想外に資産が増えれば、その資産は将来の繰り上げ返済の原資にも充てることができます。

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執筆者
谷口 裕梨

同志社大学卒。大学卒業後、京都中央信用金庫で投資信託や生命保険などを活用した資産運用アドバイス、相続相談、融資、為替業務などに従事。その後は福知山市役所で主に中小企業支援などに携わる。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、個人向け資産運用のサポート業務を行う。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などを保有。