昨年、弁護士相談プラットフォームを運営する株式会社カケコムが離婚経験のある男女100人に調査を行ったところ、離婚の際に弁護士に相談した人は54%。弁護士への相談が決して珍しくないことをもう少し早く知っていれば、不安で悩んでいた時間も減らせたと思います。

同じように悩むのは自分だけではない

「自分のような悩みを抱えているのは珍しいことではない」と分かったのも、大きな収穫でした。筆者は小さな子がいての離婚だったため、仕事探しや保育園、家についても悩みましたが、同じような環境で離婚に悩まれる方は少なくありません。

弁護士への相談では今すぐできることを教えてもらえ、婚姻中は別居していても婚姻費用が貰えることや、状況によっては公的制度の利用も一つだと知りました。その後、市役所やハローワークのマザーズコーナーにも相談して、仕事や保育園についての詳細情報が得られました。

離婚前後は感情が揺さぶられるものですが、現実的に考え行動しなければならないことも多いものです。困った時ほど第三者に相談する大切さを実感しました。

筆者の時代は法テラスが利用しやすかったですが、今は「LINE弁護士相談」などオンラインでの法律相談も行えます。こうした手段を利用することで、少しハードルが下げられるのではないでしょうか。

参考資料

離婚の際の弁護士相談に関する調査(株式会社カケコム)

西谷 都