「年金」と「老後のお金」
厚生労働省が公表する「令和元年(2019年)度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、繰上げ受給をして前倒しで年金を受け取っている人は、厚生年金で0.4%、国民年金で12.3%。
どちらも1割前後と非常に少ない割合ではあります。
とはいえ、長引くコロナ禍で生活不安の声が高まるいま。「繰上げ受給」を選ぶ人の割合がどのように動いていくかは、注視すべき点であるといえるでしょう。
なお、同資料によると、国民年金の平均年金月額は全体で5万5946円(男性:5万8866円、女性:5万3699円)、厚生年金の平均年金月額は全体で14万4268円(男性:16万4770円、女性:10万3159円)となっています。
国民年金・厚生年金の間に受給額の差があるとはいえ、いずれの年金を受給する場合でも、公的年金だけを頼りにするセカンドライフはいささか不安であるといってよいでしょう。
長い老後生活では、老朽化した住まいの修繕、介護費用といったシニア特有の大型の出費が急に必要となる可能性も。
健康も貯蓄も「一日にしてならず」といえます。
長い老後生活を見据えたお金の計画は、先手先手でスタートしていきたいものです。
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参考資料
- 厚生労働省「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「老齢基礎年金の繰上げ受給」