お正月というハレの日に、パックのママの刺身を出されてたことで機嫌を損ねたのはわからなくもない(これも百歩譲ってだけど…)。しかし、「パックのお刺身を提供されて『いただきます』も『ごちそうさま』も言う必要はない、自分でお皿に移し替えるなんて、結婚した意味がない」の一言は見過ごせません。

そこに夫の「妻は気をつかってしかるべき」という、ある種の傲慢さや差別意識が垣間見えたのではないでしょうか。

もしかすると夫には、お正月はいつもよりも華やかで豪華なテーブルコーディネートをしてほしい、2人きりで過ごすのだから、余計に特別な雰囲気を演出してほしかった…という気持ちがあったのかもしれません。

実際「発言小町」では「お刺身はお皿に移し替えて食卓に出す」とレスした人が多くみられました。

しかし、たかが「パックを皿に移す」という行為をやらされるだけで「結婚した意味がない」と言うなんて…つまり、夫は投稿主と「人生を共にしたいから」結婚したのではなく、「自分が家事をしなくて済むように」結婚したと勘繰りたくなるのも当然です。

問題は「パックのまま出すか出さないか」ではない

この話題を受け、ワイドショー番組の中には「お刺身をパックのまま出すか否か」について街頭アンケートを実施したところも。50人中35人が「皿に移して出す」と答えたそうです。

しかし、問題の本質はそこではありません。パックで出すか出さないかは、それこそ「家庭による」ものです。問題なのは、「ふと漏らした一言で、相手の『結婚に関する価値観』が見えてしまった」ことではないでしょうか。