それでも、離婚を考えるような状況であれば、自分にとって耐えがたい事由が起きたり、周囲の意向などで急に話が進むことも。そうした時期に「仕事・保育園・家」を探すのは厳しいものがありますが、前もってめどをつけておいたり、一つずつスロースタートで探していくという方法もあります。

まずは家探し。離婚協議中に別居する家庭が多い

3つの中でも、まず急に必要となることが多いのが住居です。離婚の話し合いの段階で、別居を始める夫婦は多いもの。実家に頼れるならいいですが、実家に戻れなかったり、上の子に転園や転校をさせたくないなど事情がある人もいるでしょう。

実家に戻れない場合は、今の家に住み続けるか、アパートを借りるかの選択になります。今、住んでいるところが持ち家の場合、まず不動産の名義と、住宅ローンの名義、また住宅ローンの連帯保証人はいるか、いるなら誰かを早めに確認しておきましょう。

たとえ離婚する相手が有責であっても、名義変更には時間がかかる場合が多いもの。また、離婚後に夫名義の家に妻が住み続ける場合、住宅ローンの返済ができないと判断されれば、家を競売にかけられてしまうといったリスクもあります。

借りる場合は、民間賃貸やUR(独立行政法人)といった選択肢があります。公営住宅は家賃が安く人気ですが、基本的には離婚してからでなければ申込めず、また地域によっては倍率が高く入居までに時間がかかるケースもあります。初めは民間賃貸に入居し、離婚後に公営住宅に申し込むのも良いでしょう。

最も不安なのが、「専業主婦やパートだと賃貸の審査に通らないのでは?」ということ。審査時には雇用形態や収入を記入しますが、無職でも預貯金等によっては通るケースもあるので、まずは不動産屋さんに事情を話して相談してみましょう。