「投資をしている人」のイメージ

資産形成にはコツコツ貯金をするという方法もありますが、「投資」を思い浮かべる人も多いでしょう。同調査で投資をしている人のイメージを質問したところ、男女とも1位に挙がったのは「経済的な余裕がある」こと。

2位以降も「知的で社会情勢などに詳しい」「先を読む能力に優れている」「頭の回転が速い」といった「できる男」「できる女」のイメージがずらりと並ぶ結果になっています。

投資に必要なスキルは、マイホーム購入のローンを組むときや子供の教育費や老後の資金を準備する際にも役立つスキルだといえます。ですから、結婚相手の条件の1つに資産形成をしていることを求めるのは、当然なのかもしれません。

図表4:投資をしている人のイメージ

出所:「結婚相手に求める要素」に関する調査(プロパティエージェント株式会社)

投資へのネガティブイメージも残る

投資をしている人のイメージの上位が総じてポジティブな一方で、「ギャンブル好き」や「金遣いが荒い」といったマイナスイメージも挙がっています。

つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出型年金)の登場で、以前より投資へのハードルは下がったとはいえ、まだまだ投資=怖いと考える人もいます。必ずしも投資をポジティブにイメージする人ばかりではないということも、心に留めておく必要があるでしょう。

おわりに

令和の今、結婚相手に求める条件はどんなものかを見てきました。以前のような「高収入」や、年功序列で給与が右肩上がりになることが期待しにくくなっている状況では、資産形成という要素が男女ともに存在感を増していることが見て取れます。

資産形成している人が、必ずしも結婚相手としてふさわしいかどうかはわからないものの、結婚後の将来設計や金銭感覚を知るためのきっかけとして話題にしてみてもいいのではないでしょうか。

参考資料

中野 令子