しかし翌2020年7月期は、後半から新型コロナにより暗転。3月から団体客が減少し、ゲレンデを早期にクローズしたことでウインターシーズンの来場者数は13.5%減に。グリーンシーズンも10月の台風や、緊急事態宣言によるゴールデンウイーク期間の休業が響き、来場者数の減少は16.3%に達しました。
直近の2021年7月期(2020年8月〜2021年1月累計)の中間決算では、売上高22.8億円(前年同期比▲29.0%)、営業利益▲3.1億円(赤字)、四半期純利益▲3.8億円(赤字)となっています。
10月は「Go To トラベル」の効果もあり、単月で来場者数が最高値を記録した白馬岩岳マウンテンリゾートのような施設もありましたが、全体では10%減。ウインターシーズンも緊急事態宣言の再発令の影響で来場者数が38%も減少しています。
こうした状況に対し、株価はどのような推移を示しているでしょうか。
業績の好不調が大きく株価を揺さぶる
NSDの株価は、2017年10月〜2018年1月および同8月〜10月に上昇局面を迎え、1200円台、1100円台を記録しましたが、2019年はおおむね800円台で横ばいです。特に2020年7月期決算以後は下落傾向が続いており、3月現在で600円を下回っています。