貯金計画の妥当性の「差」

医療事務の仕事をしているEさんは「私がお金を貯められない理由がわかった。カレに指摘されて、自分の貯金計画にとても無理があるということに気付いた」と話します。

Eさんは結婚資金を貯めるために、カレとお互い200万円を用意しようという話になったのだそう。同じタイミングで貯金を始めたカレは順調に結婚用資金を積みあげ、2年後には無事200万円を貯め切ったのだといいます。

「2人で貯金しようと話してから半年くらい経って、あまりにお金が貯まらなくて焦って相談したときのこと。カレから『どういう計画を立てているの?』と聞かれて『毎月5万円貯めて1年で60万円、ボーナス1回につき20万、ボーナスは年2回だから40万円。年間で100万円貯まる予定だった』と話したら、『それって今の生活だと無理があるよね』と言われた」とEさん。

そこでカレと一緒にプランを練り直すと、毎月5万円はかなりハードルの高い貯金目標額だと気付いたのだと言います。

「手取り収入が30万円ほどあるから毎月5万円なんて楽勝だって思ったけど、実際は違った。奨学金の返済や自動車免許取得時に借りたローンが残っていて、さらに英会話のレッスンに月2万円支払っている。実際、自由に使えるお金は10万円に満たない。そこから食費や交際費、被服費などを賄うと、毎月5万円貯めるという目標を達成するのは難しかった。それが何カ月か続くとフラストレーションがつのる一方だった」とEさん。

カレの計画はもっとハードルが低く設定されており、現実的だと感じたのだそう。「貯金計画の妥当性が貯金ができる人とできない人の差だと悟った」と教えてくれました。

おわりに

今回は自分ではなかなか気が付けない「お金が貯まる人と貯まらない人の差」について紹介しました。貯金は基本的に一人でするものですし、節約はある意味で自分との闘いです。毎日忙しく過ごしていると、つい自分で気づかないうちにお金が貯まらない人の行動パターンになってしまうこともあります。まずは自分の行動を振り返ってみてくださいね。

大塚 ちえ