「私の親友は20代のうちに1,000万円を貯めると決めて、その目標に突き進んでいた。その時に私も彼女からいろいろ聞いて貯金を始めようと思ったんだけど、彼女のお金に対する価値観が私とはまるで違った。お金を使うときの基準の厳しさというか、使うときの決め手みたいなものが全然違って、『私このままじゃお金が貯まらないに決まってる』とショックだった」と話します。
「そこからお金を使うときの基準を厳しくした。自分にとってプラスになるものしか買わない。それも単にお買い得とかではなく、自分が本当に満足できるか、というように本質的なプラスになるもの。最初はすごくキツかったけど、何かを買おうとするたびに『コレってお金を使うだけの価値があるかな?』と毎回考えるようになった。振り返ると、それまで私はすごく簡単にモノを買っていたと思う」とCさん。
お金が貯まる人はお金に対する価値観や使う基準が非常にシビアなようです。
出費に対する見通しの「差」
出費に関する見通しや管理方法にも、お金が貯まる人と貯まらない人の差が出てくるようです。
金融機関で働くDさんは「お金持ちほど財布がコンパクト」だと話します。Dさん曰く「お金持ちの人たちは自分の出費をきちんと把握している。つまり、いつ、いくら、何に支払うのか、大体の見通しを立てていて、それに沿った管理ができている。だからこそ、財布がコンパクトさを保っているんだと思う」とのこと。
一方でDさんは、「私の姉は同世代の中でも結構収入がある方なのに、貯金はゼロ。一緒に買い物に行ったら『買う予定じゃなかったけど、春物のアウターかわいいから買っちゃおう!』という衝動的な買い物が多い。お店も固定されていないから『このお店ではカードが使えません』ということも多々あって、それに備えるために常に現金を財布の中に多めに入れている。それをつい衝動買いに使ってしまう、という負のループ」と話します。
お金持ちの財布がコンパクトなのは自分の出費を計画立てて管理できるから、というのは金融機関勤務ならではの見方かもしれません。