米株上昇などを受けて、日経平均は29,000円台を回復

2021年3月12日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より506円19銭高の29,717円83銭となりました。4日続伸です。

前日の米株式市場でダウ工業株30種平均が5日続伸。前日比188ドル高の32,485ドルで過去最高値を更新したことなどを受けて、日本株も買われました。

米長期金利の上昇がやや落ち着いてきたことや、11日に米国で追加経済対策が成立し、1人あたり最大1400ドルの現金給付が始まると伝わったことも、景気回復が近づくとして投資家に好感されました。

今週の動きはどうなるでしょうか。12日の米株式市場でダウ平均は6日続伸し、前日比293ドル05セント高の32,778ドル64セントと3日続けて過去最高値を更新しています。日本株も週初から連れ高になることが期待されます。

相場環境も好転しています。足元で懸念されていた米金利の急激な上昇についてもやや一服感があります。また、新型コロナウイルスについても、ワクチン普及が進み世界的に新規感染者数の伸びが鈍化しています。米国の追加経済対策の成立も追い風になりそうです。

もちろん、金利上昇のリスクがなくなったわけではありません。11日に開かれた欧州中央銀行(ECB)の政策理事会では、今後3カ月間の資産購入を加速させると決定。これを受けてドイツやフランスなどの長期金利が低下しました。

16~17日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が、18~19日には日銀の金融政策決定会合が開かれます。ここでも、金利上昇抑制について具体的な対策やコメントが出てくれば、さらなる上昇に期待できます。