みんなの教育資金の準備方法は?

最後に、高校生以下の子どもの親(748名)に教育資金をどのように準備しているのかを聞いた結果をご紹介します。

(ソニー生命調べ)

一番多いのが「銀行預金」、次に「学資保険」となっていますが、この二つが突出して多くなっています。教育資金は安全資産(元本割れするリスクが極めて低い資産)で準備するのが基本とされていますので、それに則った結果といえます。

FPの立場から一つアドバイスをすると、安全資産での貯蓄と投資の二本立てで準備するということも可能です。

子どもが生まれてすぐに積立投資を始めれば、一番お金がかかる大学進学までの18年の時間を使えます。つみたてNISAはリスクを抑えた運用ができ、税制優遇があるので教育資金の準備にも利用できます。ただ一番優先してほしいのは安全資産での貯蓄です。預貯金や学資保険は物価上昇に弱いので、それを補完する意味での二本立てと考えてください。

さいごに

子どもの教育資金に関する調査から、興味深いものをピックアップしてみました。コロナ禍で家計が厳しくなっている状況でも、子どもの教育費は、重要に思うところでは削らない、優先して準備するなど、子どもの教育にかける熱量の高さがこの調査結果から伺えました。

また、小学校から大学卒業までいくらかかるのか、目安の金額を出していますのでぜひ参考にしてみてください。

参考資料

調査概要
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女
調査期間:2021年1月18日~1月20日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から各条件がほぼ均等になるように抽出)
(内訳)親の性別×子の性別×子の通う学校(未就学、小学校、中学校・高校
    大学・短期大学・専門学校・予備校)で16分割、ほぼ均等割付
調査協力会社:ネットエイジア(株)

石倉 博子