また、「Zoomを使って授業を行う塾」も登場。筆者の周囲では、通常は塾に通うスタイルであっても、非常時にオンライン対応をするかどうかが塾選びの判断材料になったというママもいました。
しかし、スマホやパソコンで勉強できるオンライン型は直接先生の目が届かないため、子ども本人の集中力に全てがかかってしまう面もあります。
こうしたデメリットはあるものの、学力低下の不安を解消するのに役立つツールとして脚光を浴びたと言えるでしょう。
学力格差に拍車がかかるか
昨年の全国的な臨時休校は、乱暴な言い方をすれば「1年の4分の1にあたる期間、学校に行かなかった」ことを意味しています。
その中で学習時間を確保できた子もいれば、生活スタイルが乱れ学習機会が減った子もいたでしょう。そして、親が意図的に勉強量を増やした子もいればそうではない子もいます。
ここ数年、経済力による学力格差などがネット上で指摘されたり議論されることがありますが、今回の「テラコヤプラス by Ameba」のアンケート結果で学習機会を「増やした」と「増やしていない」が二分していることからも、コロナ禍で学力格差に拍車がかかってしまう可能性は十分考えられます。
今後は、コロナ禍による子どもたちの学力の変化などについて、文部科学省の「全国学力・学習状況調査」などを活用し大規模に検証する必要もあるでしょう。
参考資料
- コロナ禍の子どもの学習環境についての調査(テラコヤプラス by Ameba)
中山 まち子