また、「コロナ禍で子どもの学習機会を増やしましたか?」という質問では、「増やした」が49%、「増やしていない」は51%と、ほぼ均等に割れています。

この結果からは、「コロナ禍で子どもの学力低下が気になるから対策を講じた」と「気になるけれど特に対策はしていない」の2つのグループに親の対応が分かれていることがうかがえます。

筆者の周囲はというと、臨時休校措置が発表された週末にドリルを購入した人、ネットの無料教材を大量に印刷した人などは珍しくありませんでした。

筆者の家でも学習時間の確保を狙い、学校の時間割に沿って国語や算数の勉強をしていきました。その一方で学校がある時と同じようなリズムを維持することは難しく、勉強一辺倒になると子どものやる気も失いかねないので、さじ加減に苦労したものです。

こうして子どもの学習時間を完全に家庭だけで補おうとすると、ドリルの丸つけや教材の準備など親の負担が増えてしまいます。そんな中、一気にニーズが高まったのが、オンライン授業などインターネットを介した在宅学習です。

3カ月に及ぶ休校期間は、感染症対策での緊急措置ということもあり思うような外出もできませんでした。

ニーズが一気に高まったオンライン授業だが

それまでも、在宅で1人で勉強できるオンライン授業やアプリを活用したサービスありましたが、休校かつ外出自粛というコロナ禍で認知度が急速にアップしました。

上記のアンケート調査では、「コロナ禍で子どもの学習機会を増やしましたか?」に対し「増やした」と答えた親(149人)に、さらに「どんな学習機会を増やしましたか?(複数回答可)」と具体的な対応を聞いています。

すると、67%(122票)が「学習系アプリ」「YouTube」「通信教育・オンライン塾」と回答。感染症リスクを考慮した、オンライン学習という新しい学びの形が浸透していったことが見て取れます。