新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年の3月から5月末まで全国的に臨時休校の措置が取られました。学校再開後は授業ペースを速くしたり、夏休みの短縮などの対応で遅れを取り戻す取り組みが行われてきています。

しかし、臨時休校から1年が経とうとしている今でも、コロナ禍による学習不足や学力格差など、子を持つ親の不安が全て解消されたわけではないようです。

約7割の親が子どもの学力低下を不安視

夏休みをはるかに超える長期間の休校。思うように外出できない日々。感染対策で制限の多い中、再開した学校では通常よりも速いスピードで進められる授業。

毎日学校で学び、宿題をして新しい単元の理解定着を図る学びのサイクルが、コロナ禍により突如として中断してしまった昨年。一連の出来事に戸惑わない子ども、そして親はいなかったことでしょう。

塾や習い事の総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」(運営:株式会社CyberOwl)が今年1月27日〜2月9日に実施したアンケート調査(注1)結果からも、臨時休校の影響が今も色濃く残っていることが分かります。

注1:全国の塾・学習塾、予備校、家庭教師に通う子を持つ親300人を対象に、学習環境について質問

まず、「感染拡大で学力低下の不安はありますか?」という問いに対し、「はい」と答えたのは約7割の69%に上りました。

臨時休校で日頃の学習量低下が避けられない事態となりましたが、年が変わった今でも多くの親が子どもの学力低下を懸念しており、問題は現在進行形であることが浮き彫りとなっています。