「コロナが怖い」一因は、悲観論に走る評論家やマスコミによるバイアスか

世の中には、悲観的な情報が多く流れるメカニズムが存在しているため、我々が接している情報には「悲観バイアス」がかかっているので注意が必要だ、と筆者(塚崎公義)は考えています。

新型コロナを怖がる人が多い一因は悲観バイアスかも

新型コロナを怖がる人が多いですね。筆者は感染症の専門家ではないので、新型コロナが本当に怖いのかを本稿で論じるつもりはありません。そうではなく、「もしかしたら人々が必要以上に新型コロナを怖がっているのかもしれない」という可能性について考えてみよう、というわけです。

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そう考える理由は、世の中の情報には「悲観バイアス」がかかっているからです。情報の発信をする人、解説をする人、報道をする人、等々が悲観的な発信をするインセンティブを持っているため、我々のところに情報が届く時には世の中が実際の姿よりも暗く見えるようになっているわけです。

ということは、情報の受け手は「悲観バイアスを取り除いた本当の世の中の姿はどうなのだろう?」と考えてみる必要がある、ということになります。言うは易く、行うは難し、ですが。

以下では、新型コロナ関連に限らず、一般論として悲観バイアスが生じるメカニズムについて考えてみましょう。

「大丈夫」という発言はリスクが大

社内のプロジェクト検討会議で、発言者は「大丈夫です」というより「難しいです」と言うインセンティブを持ちます。「大丈夫です」というと能天気に何も考えていないような印象ですが、「問題点が3つ、リスクが4つあります」などと言えば賢そうな印象を与えることができるからです。

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執筆者
塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。【近著】なんだ、そうなのか! 経済入門』『老後破産しないためのお金の教科書』『経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体』『一番わかりやすい日本経済入門』『日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由【雑誌寄稿等】Facebook、NewsPicks、アメブロ等にて適宜ご紹介