まとめにかえて

50代に注目すると、おひとりさま世帯が目標とする金融資産残高の平均額は2689万円、中央値は1000万円となっています。

一方で、実際のおひとりさま50代の平均貯蓄額は924万円、中央値は30万円という結果に。

2019年の金融庁レポートでクローズアップされた「老後2000万円問題」。これをきっかけに、長い将来を見据えたお金について真剣に向き合いはじめた方もいらっしゃるでしょう。

ただ、今回のデータをみる限り、「2000万円」そしてその半分の「1000万円」には手が届いていない、というおひとり様世帯が多い、という様子もうかがえます。

なお、同調査では、高齢世帯がひと月あたりの最低生活費についても触れています。

単身世帯

  • 世帯主の年齢が60歳以上・・・26万円
  • (70代以上についてのデータは記載なし)

二人以上世帯

  • 世帯主の年齢が60代・・・28万円
  • 世帯主の年齢が70代以上・・・31万円

やはり、さきほども触れように「単身世帯の生活費は、夫婦世帯の半分で済む」とはいかないのが現状のようですね。

おひとり様世帯の場合、夫婦世帯と比較すると家事や介護をアウトソーシングする機会が多くなることも視野に入れておきたいところですね。

「自分ひとりだから」ではなく、「自分ひとりで頑張っていくからこそ」、老後のお金の備えは先手先手で意識しておきましょう。

超低金利政策が続くこのご時世、金融機関に漠然とお金を預けるだけでは、利息は雀の涙。。

そんな今こそ「お金に働いてもらう」、資産運用の発想を持ち始めてもよいチャンスかもしれません。

「資産運用」というと、リスクが怖い・難しそう、などの理由で最初の一歩を踏み出せないという方もいらっしゃるかと思います。

そんな場合はぜひ一度、お金のプロのアドバイスを受けてみるとよいでしょう。ゆとりの老後に近づくための、オーダーメイドのお金の育て方と出会えるかもしれません。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

参考資料