日本は長らく低金利が続いていましたが、ついに個人向け国債の利率が年1%に到達しました。

2025年6月募集の個人向け国債は、変動10年と固定5年がいずれも年1.00%(税引後約0.80%)となっています。

これから先も金利が上昇するのであれば、半年ごとに適用利率が見直される「変動」を選びたいところですが金利の動向は予測が困難です。

本記事では、個人向け国債の購入を検討している方に向けて、商品タイプ・金利タイプの選び方や注意点を解説します。

1. 【個人向け国債】変動・固定5年は年1%に

2025年6月5日~30日募集中の個人向け国債は次のとおり(表1)。

2025年6月5日~30日募集の個人向け国債は変動10年と固定5年が表面利率年1.00%(税引き後0.7968500%)、固定3年が表面利率年0.79%(税引き後0.6295115%)です。

メガバンクの定期預金金利は固定5年で年0.5%程度であることから、金利面だけで比較すると個人向け国債は非常に魅力的といえます。

個人向け国債は、保有期間中、半年ごとに適用利率が見直される「変動タイプ」と、金利が固定される「固定タイプ」の2タイプがあります。

また、満期も変動タイプは10年、固定タイプは5年/3年とあるため、どのタイプの個人向け国債を購入すべきか迷うかもしれません。