2. 【個人向け国債】「固定5年・固定3年」&「変動・固定」どれにする?

個人向け国債を購入するとき、変動10年・固定5年・固定3年のどれを選べばよいのでしょうか。

2.1 個人向け国債の購入資金は何年使わない資金か?

前述のとおり、個人向け国債は償還期限が異なります。

3年後に使う予定の資金で金利の高い「固定5年」を購入し3年後に中途換金すると、中途換金時に、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれるため、結果的に固定5年より金利の低い固定3年を購入して償還を迎えた方が利子を多く受け取れることになります。

まずは、償還期限まで保有できるかどうかを前提に、商品を選択しましょう。

2.2 10年保有できる場合「変動・固定」で分ける方法も

近年、金利は上昇傾向にあります。

この先、金利がさらに上昇するのであれば金利を固定せず変動タイプにして半年ごとの適用利率見直し時に金利アップの恩恵を受けられるのがベストでしょう。

変動金利のイメージ

変動金利のイメージ

出所:財務省「「変動10年」の特徴」 

しかし、これから10年、金利がどう動くのか、正解はわかりません。

自身の予想にもとづいて変動か固定かを選択することになります。金利の上昇も期待したいということであれば、変動と固定の両方を購入しても良いでしょう。