「ねんきん格差」と向き合い、「老後破産」を避けるには

さて、老後、公的年金だけをあてにして暮らしていくことは、非常に心もとない部分があります。いわゆる「老後破産」に陥らないためにも、現役世代のうちから、老後を見据えてお金と向き合っていきたいものです。

年金を増やす工夫

公的年金の受給額を増やせる制度はいくつかあります。

年金受給開始を遅らせることで受給額が増やせる「繰下げ受給」の制度、国民年金の受給額を増やせる「付加保険料」の納付、「国民年金基金への加入」などをぜひ検討してみましょう。

税制優遇制度を活用した資産運用

公的年金を増やす工夫とともに、「お金を育てる」自助努力もぜひ進めていきたいものです。税制優遇制度を使い、節税のメリットを感じながらコツコツ資金形成をしていくことも、ぜひ検討しましょう。

毎月の積立額や、老後までの積立期間次第で、最終的に準備できる老後資金の額には差が出てきます。よって、できるだけ若いうちから始めることをおすすめします。

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)、つみたてNISAは、国が個人の投資を応援するために設けた税制優遇制度です。「長期・分散・つみたて」投資の力が効き、複利の力でお金を増やせることが期待できます。

また、個人年金保険で毎月将来の年金資金を積み立てていくと、「個人年金控除」が利用できますので、年末調整で課税所得から最大4万円控除することができます(※一定の条件を満たした場合)。