私が頭から顔をマッサージするとき、目のくぼみである眼窩も押し広げます。そもそも、眼窩は加齢や姿勢の悪さなどの理由で、上から「押しつぶされるもの」。そのため、目の周りが落ちくぼみ、血流が悪化してクマやシワができ、老けて見えることが多いのです。

最初は「目を大きく見せるために」「ほうれい線や目のクマを消して、美しく見せるために」という小顔矯正を目的に眼窩を広げていたのですが、それが眼圧をうまく調整していたのだと、あとからわかったのです。

「眼窩を広げる」というと大ごとに思えるかもしれませんが、安心してください。目に直接触れるようなケアは、一切ありません。また、もともと私の手技はリラックスを目的としたものでもありますから、気持ちがよいはず。誰にでも習慣化していただけることでしょう。

それでは、次の3ステップで「眼窩ほぐしマッサージ」を試してみてください。

【ステップ①】
手のひらの「母指球」(親指の付け根のふくらんだ所)を、眉毛の下のくぼんだ場所「眼窩」に当てる

※眼球には触れないように注意して、骨のかたい場所に母指球をあてます。(撮影:片桐圭)