けれど、もし眼圧が下がったり上がったりすると、眼球に入ってきた光が正しく像を結ぶことができなくなってしまいます。その場合、目にまつわるさまざまな不調が起こり始めます。たとえば、次のような症状に覚えはありませんか?

  • 以前より視界がぼんやりしている気がする 
  • 目の奥にちょっとした痛み(頭痛)がある
  • 人や物にぶつかったり、つまずいたりする
  • 目が充血しやすくなった

じつはこれらはいずれも、緑内障をはじめ、目の大きなトラブルが疑われる前兆といえる症状です。ステイホームが続き、なんだか目がショボショボするなと不調を感じる人も多くなっているとも聞きます。

通常は加齢にともない「眼圧が上がる(眼圧が高い)」ケースが増えていくのですが、現在はステイホームの運動不足で体全体が歪み、さらに若い人たちは目を酷使するので、誰にでも「眼圧不全」が起こりかねない状況と言えます。

すべての元凶「眼圧不全」を撃退できる癒しの解法

ですがいったいなぜ、緑内障で失明にまで至ってしまうのでしょうか。

その理由としては、「自覚しにくい」という性質が挙げられます。「なんらかの理由で視神経に損傷が起こったため、目で受けとめた光の情報を脳にスムーズに送れなくなり、視野が徐々に欠けていく」という症状ですが、必ずしも両目同時に症状が進むとは限りません。

つまり病状の初期であれば、見えない部分があっても、もう片方の目の力でカバーできます。そのため、「視野が欠けていることに気付きにくい」、「緑内障の発症も自覚しにくい」というわけです。

また、緑内障で悪くなった視力はもとに戻りにくいともされています。緑内障を抱えた多くの人が、「気づいたときには、対策がもう手術しか残っていない」状況に陥るのはそのためなのです。

そこで、私の骨格矯正サロンにいらっしゃる患者さんには、これからご紹介する「眼窩(がんか)ほぐしマッサージ」をするようにとお教えしています。なぜ、緑内障の予防になるかというと、「眼圧」を下げる効果が期待できるからです。

筆者の清水ろっかん氏の著書(画像をクリックするとAmazonのページにジャンプします)