自動運転によって実現できることは何か

Apple・Googleといった巨大IT企業が自動運転技術の特許を出願するなど、参画するための行動をとっている理由は何でしょうか。それは、自動運転の技術水準のレベルが影響しています。

自動車関連及び航空宇宙関連の標準規格の開発、専門家会議の開催などを行うアメリカの非営利団体であるSAE Internationalが公開している"Taxonomy and Definitions for Terms Related to Driving Automation Systems for On-Road Motor Vehicle”中の定義が自動運転技術を評価する際の基準となっています。

高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部・官民データ活用推進戦略会議の資料内にその日本語訳があり、こちらの方がわかりやすいので一部引用します。

<運転者が一部又は全ての動的運転タスクを実行…操縦の主体は運転者>
レベル0:運転者が全ての動的運転タスクを実行
レベル1:システムが縦方向又は横方向のいずれかの車両運動制御のサブタスクを限定領域において実行
レベル2:システムが縦方向及び横方向両方の車両運動制御のサブタスクを限定領域において実行

<自動運転システムが(作動時は)全ての動的運転タスクを実行…操縦の主体はシステム>
レベル3:システムが全ての動的運転タスクを限定領域において実行作動継続が困難な場合は、システムの介入要求等に適切に応答
レベル4:
システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を限定領域において実行
レベル5:
システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を無制限に(すなわち、限定領域内ではない)実行