その2:住宅ローンは団体信用生命保険で完済できる可能性がある

住宅ローンを組む時に、ほとんどの人が団体信用生命保険(団信)に加入されているでしょう。

この団信は何かというと、債務者(住宅ローンを組んでいる人)に万が一のことがあった場合に、保険金で住宅ローンが完済できる保険です。

加入時にいくつかのプランの中から保障を選べますが、内容によって住宅ローンの金利が0.2~0.3%程度上乗せになるものもあります。

最もシンプルな保障は、死亡と所定の高度障害状態になった場合に残債が完済されるプランです。

それ以外にも、3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)で所定の状態になった時に残高が完済となるプランや、8大疾病(3大疾病に加え、糖尿病、高血圧症、肝硬変、慢性膵炎、慢性腎不全)で適用になるプランも人気です。

焦って繰り上げ返済した後に、万が一の事があって所定の状態になった時、どうなるでしょうか。

十分な貯金がない状況で医療費や生活費がかかってしまうのは最悪のシナリオといって良いでしょう。

なにかあった時に経済的に困らない保障や預貯金が確保できていない場合は、焦って繰り上げ返済をする必要はありません。考え直したほうが賢明といえるでしょう。