おわりにかえて
「住宅ローンを組んでいるが、そうそう病気や高度障害、死亡することなんてないから大丈夫」
「毎月の返済が苦しくなることは無いと思うから、金利がもったいないし住宅ローンは早く終わらせたい」などと思っていませんか。
人間は「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信を持ってしまいがちです。
私が信金で勤務していた時も、実際に病気や死亡で住宅ローンを保険で完済したご家族や、事業がうまく行かずに住宅ローンを滞納してしまい、代位弁済の手続きを取らざるを得なくなったご家族を何世帯もみてきました。
皆さんが思っている以上に、これらのことは身近に起こっています。
そんな時に、重要なのはやはり貯蓄です。無理に住宅ローンを繰り上げ返済する前に自分は万が一の場合の備えがあるのか十分ご検討ください。
また、住宅ローンを返済している間も、老後生活に向けて貯蓄を増やす準備をしていきましょう。
住宅ローン完済後も生活は続いていきますので、毎月の固定費を見直しながら毎月積立投資をする資金を捻出できると良いですね。
その際、老後資金のための貯蓄については、投資信託などの資産運用商品を上手に活用して、効果的な資産形成を行うことも忘れてはいけません。
最近では資産運用の無料セミナーなどもオンラインで開催されていますので、これを機に一度ライフプランを見直してみてはいかがでしょうか。