その3:住宅ローン以上に低金利でお金を借りる手段はない

住宅ローンは融資金額が大きいので、どうしても負担を大きく感じてしまいます。

しかし、よく考えると住宅ローン以上に低金利の融資商品はないと言っても過言ではありません。

例えば、住宅ローンを繰り上げ返済した後、教育資金や自動車購入資金が用意できずローンを組む場合、住宅ローン以上に高い金利で借りざるをえません。

低金利で借りたお金を早々と返済してしまったばっかりに手元資金が不足、慌てて別のローンを組んだら高金利だった・・・これでは、何のために繰り上げ返済をしたのか分からなくなりますね。

ですから、手元の現金を確保しておくことは、とても重要なことと言えます。

住宅ローンには「期限の利益」が定められています。これは、定められた期限まで、借りたお金を返さなくても良いという債務者の利益です。

毎月の返済を滞納するなどの事由がない限り、この期限までは、残っている債務を一括で返せと言われることはありません。

繰上げ返済に勤しむあまり、手許現金が十分にないまま失業や休業などで給与収入が激減した状況で、住宅ローンの返済が滞ってしまうと、期限の利益を喪失し、その時点で残債を一括で返済することを求められる危険があります。

そうなってしまうと元も子もありません。

少なくとも超低金利の間は、無理して住宅ローンを繰り上げ返済するのは考え直し、手元現金を確保しましょう。

それでも毎月生活費に余裕がある場合は、老後の生活費のために積立投資をするなどして資産を増やすことを優先させることを検討されてはいかがでしょうか。