2020年2月に2,400円台だった株価は、コロナ影響が顕在化しはじめた3月に1,700円台まで下落しましたが、7月度の好調な成績が発表されて以降上昇し、現在は2,800円台を推移しています。

現在、すき家は業界トップに位置していますが、牛丼チェーン3社はいずれも店舗数の伸びが鈍化しており、アフターコロナを見据えた次の手を模索している状況と言えます。コロナ収束後に消費者の行動がどのように変わっているのか、その変化にどれだけ迅速に対応することができるかが、次なる業界地図を決することになるでしょう。

吉野家、松屋の2社にとっては、都市部の繁華街に人が戻ってくるまで、直面する課題への対処とコロナ後への準備の両方に目配りが求められる、厳しい時間が続きそうです。

まとめ

郊外型の店舗立地とテイクアウト施策によって、すき家はいち早く業績を回復し、牛丼御三家の中でも大きな存在感を見せつけました。このアドバンテージを生かしてコロナ禍を乗り切った後、いかなる成長戦略へ舵を切っていくのかが注目されます。

参考資料

山口 伸