公務員も油断禁物「これからの退職金事情」

民間企業の会社員と比較した場合、「安定感抜群」というイメージが強い公務員。

公務員の給与や退職金がしっかりしていてうらやましいと感じる方もいらっしゃるかと思います。でも、先ほども触れたように、公務員の退職金は、民間企業の退職金の相場と乖離することがないよう、定期的に見直しが行われているのです。

そのため、公務員の退職金も、場合によっては減る可能性があります。

「自分の定年退職時、現在と同水準の退職金が受け取れるだろう」という安易な思い込みはしないほうがいいかもしれません。

はたらきざかりの若いうちから、コツコツ貯蓄を実践したり、適正な内容の住宅ローンを組んだり、といった、「お金の努力」を続けていく姿勢がたいせつです。

さいごに

今回は、国家公務員で退職金を3000万円以上受け取っている人はどのくらいいるのかをみてきました。

「THE安定」の国家公務員であっても、退職金で3000万円の壁を越えた人は、早期優遇制度を使って退職したごく一握りの人である、ということが分かりましたね。

官民問わず、退職金制度の先行きは非常に不確かなものです。

リタイヤ後の生活をゆとりあるものにするためには、はたらきざかりの若いうちから、コツコツと資産形成を続けていくことがたいせつです。

iDeCoやつみたてNISAといった税制優遇制度を活用した資金運用を検討してもよいかもしれませんね。

ご自身に合うお金の「育て方」がなかなか見つからない、とお悩みの方は、資産運用の専門家のアドバイスを受けてみてもよいでしょう。

参考資料