「退職金だけが頼り」はちょっとキケン

ここまでのデータをみて「自分はおそらく退職金1000万円くらいはもらえるだろう」「いや、2000万円受け取れるかも」などと、ちょっと安心された方もいらっしゃるかもしれません。

勤務年数に応じて退職金の平均受給額が高い傾向があるのは確かです。

とはいえ、それはあくまでも「勤め先に退職給付制度がある」という場合の話。なかには、退職給付制度そのものがない企業も存在します。

厚生労働省の「平成30年(2018年)就労条件総合調査 結果の概況」によると、退職給付制度がある企業は80.5%。

業種や企業規模によっても、退職金制度の有無には大分差があります。

「これだけ長く勤めているのだから、定年退職金は1000万円くらいはもらえるはず」などとと早合点することなく、おつとめ先の制度をしっかり確認することが大切です。