相性が悪い「退職金制度」と「ジョブ型雇用」
これまでの退職金制度が「長年の勤務に報いるご褒美」的な性格を持つ以上、
- 中途採用
- スキルアップによる転職
が想定されているジョブ型雇用と相性が悪いのは当然のことです。
メンバーシップ型雇用では退職金のポータビリティ (転職時に資産を移して積み立てを継続できるようにすること) は考慮されていません。
「いくら仕事ができるとはいえ、つい最近入ってきた人に退職金は払えない」というわけですね。
しかしそれでは働き方改革の核となり、生産性向上の切り札ともいわれているジョブ型雇用は一向に普及していきません。
時代に即した、新しい退職金制度を考える必要があります。
更にはこれまでの退職金制度下での退職金支給額が年々減っているという現実も、退職金制度改革を待ったなしの状況に追い込んでいるのです。