国内ポテトチップス2番手の湖池屋(2226)の業績が急伸しています。2021年6月期の上半期は対前年同期比で営業利益が約3倍になりました。キリンビールグループから転じた佐藤章社長の下、商品力の強化を続ける湖池屋の近年の業績動向や経営面の変化について見ていきます。

営業利益が対前年同期比約3倍になった2021年6月期第2四半期

ポテチといえばカルビー(2229)をまず思い浮かべる方は多いと思います。しかし、湖池屋も忘れるわけにはいきません。実は1967年、ポテトチップスの量産化に日本で初めて成功したのは湖池屋ですが、その後カルビーがガリバー的存在となり現在に至っています。

その湖池屋、2021年6月期第2四半期の連結業績(累計)で利益が急伸しています。

2021年6月期第2四半期(累計):売上高194億円(対前年同期比8.8%)、営業利益13億円(同197%)、四半期純利益8.7億円(同267%)

営業利益は対前年同月比197%(前年同期4.4億円)と約3倍に。コロナ感染第3波で再び巣ごもり消費が旺盛になる中、カルビーより小ぶりで口に放りこみやすい湖池屋のポテチがリモートワークのお供として活躍しているのでしょうか。

通期業績も好調、今期は2度目の上方修正もあり得る

上期決算で好調さを示した湖池屋ですが、通期業績もこれまで着実な伸びを見せています。

2018年6月期:売上高322億円、営業利益2.8億円、当期純利益1.4億円
2019年6月期:売上高340億円、営業利益6.8億円、当期純利益3.7億円
2020年6月期:売上高377億円、営業利益10.1億円、当期純利益6.4億円
2021年6月期(予想):売上高395億円、営業利益14億円、当期純利益9.5億円