佐藤社長の就任前はカラムーチョなど一部の尖った商品以外はそれほど存在感のなかった湖池屋でしたが、近年はポテチのパッケージから商品ラインナップまで、イメージが変わったと感じる方も多いのではないでしょうか。

また、完全予約制の「工場直送便」ポテチは予約が早々に埋まるなど、話題性を兼ね備えた人気商品も出ています。

目に見える業績の伸びという効果が出るまでには一定の時間もかかっていますが、同社のマーケティングや経営改善の努力があってこそ、直近の業績急拡大につながったと言えるでしょう。

日清食品HD傘下での飛躍が期待される

湖池屋は、筆頭株主のオーナーが所有する株式の10%以上が日清食品HD(2897)に売却された結果、昨年11月から日清食品HDの子会社となりました。

それ以前から既に日清食品HDの関連会社(株式シェア34→45%)となっていましたが、子会社化によって新たなスタートを切った形です(湖池屋の佐藤社長は日清食品HDの執行役員を兼務)。

大幅な増益を果たした湖池屋は今後も業績を伸ばすことができるでしょうか。2度目の通期予想上方修正の有無と合わせ、注目されます。

参考資料:

石井 僚一