老後の貯金「2000万円貯めてる人」60代で何割いるか

Aleksei Morozov/iStock

2019年に話題となった老後2000万円問題。「老後は年金収入の他に約2000万円が不足する」という報告が公表されたのがきっかけでした。

私は大手生命保険会社で、マネーセミナー講師やマネープランニングのアドバイザーをしていましたが、あらゆる年代のお客様が自分の現在の貯金額に頭を悩ませているという印象を受けました。

友人に貯金額を聞いたりすることなど、なかなか考えにくいことですし、親類縁者の間でさえ、お金の話しはしづらいものです。

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そこで今回は、実際に老後を迎える定年60代の方が、いくら貯金をしているのかについて見ていきたいと思います。

60代、貯蓄が2000万円の人は何割か

定年60代の方は、本当に貯金2000万円を持っているのでしょうか。

今回は、金融広報中央委員の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世論調査](令和元年)」から60代の貯金額を見ていきます。

60歳代の平均貯蓄額と中央値(金融資産保有世帯)は下記の通りです。

  • 平均貯蓄額:2203万円
  • 中央値:1200万円

中央値とは、貯蓄額が少ない順、あるいは大きい順に並べた時、全体の真ん中にくる人の金額を指します。

平均値と中央値では、平均値は一部の貯蓄が多い人に左右されますので数値が大きくなりがちです。

反対に中央値ですが、一部に極端に大きい値があろうが無かろうが、貯蓄額に左右されることはありません。中央値の方がより実態を反映していると言えます。

同様の調査の中で「金融資産を保有していない世帯を含んだ」60歳代の平均貯蓄額も見てみましょう。

平均貯蓄額と中央値は下記の通りです。

  • 平均貯蓄額:1635万円
  • 中央値:650万円

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執筆者

学習院女子大学卒。卒業後は地方局のアナウンサーとして活躍。結婚、子育てを経て、未経験ながらも金融業界に転職。前職のオリックス生命保険では優秀な成績を収め、数々の賞を受賞。マネージャーに昇格後は部下の育成にも携わる。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、個人向け資産運用のサポート業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)などを保有。