年齢はどんどん上がっていくのに、肝心の貯金は全然増えない・・・そう思われている人も多いのではないでしょうか。
定年退職後は、現役時代に一生懸命貯めた貯金を切り崩して生活することになります。
老後の生活が目前に迫り、なんとなく生活の様子が想像できる50代ともなれば、お金のことで不安になる気持ちもよくわかります。
私は大手生命保険会社で、マネーセミナーの講師やファイナンシャルプランニングのアドバイザーをしてきました。
老後までの時間に余裕がある20~30代のお客様に比べ、40代後半、50代のお客様ともなると、急ピッチで老後の準備を進めていく必要があります。
今回は定年退職前の50代が、老後に必要な貯蓄額はいくらか、50代がどれくらい貯蓄を持っているのかについて、見ていきたいと思います。
定年退職前の50代、老後の貯蓄はいくら必要か
2019年6月の金融庁のレポートから話題となった「老後2000万円問題」。このワードは、誰しも一度は耳にしたことがあるかと思います。
まずこの2000万円という金額が、どのようにして算出されたのかを見ていきましょう。