我が家の「ほったらかし積立方法」教えます

さて、我が家では、子ども1人ずつ、積立方法を変えてリスクヘッジしようと考えました。

預け先はそれぞれ違いますが、最終的にはそれで「教育費3人分」がまかなえればよいのです。さっそく、その3つの方法をご紹介していきます。

第一子:学資保険

第一子の出産後は、「教育費の積立といえば、まず学資保険でしょう」というイメージから契約をしました。

数%ではありますが、払い込んだ保険料の総額よりも上回って受取ることができる商品です。

学資保険にもいろいろなタイプの保険がありますが、私が入っている学資保険は、子供の教育資金準備のための貯蓄と保障がセットになっている保険です。

保障が付いているため、親(契約者)が死亡や高度障害状態になると、それ以降の払込が免除となり、保険金を受け取ることができます。

途中解約をすると払い込んだ保険料の総額より、解約金が少なくなることがあります。とはいえ、普通預金などと異なり、自由に引き出せない点は、しっかり貯めたい人にとってはメリットかもしれません。

デメリットは昨今の低金利下で返戻率が以前と比べると低くなってしまったことです。そこで、第二子の教育費は、別の方法(後述)で積立ていくことにしました。

第二子:外貨建て保険

第二子のときは、学資保険ではなく、「外貨建て保険」を選びました。外貨建て保険とは、外貨で運用を行う保険です。大学進学の費用として使うときに解約する予定です。

メリットは、契約時に外貨での解約返戻金が決まっており、何歳の時に解約したらいくら戻ってくるかが分かる点でしょう。

外国の金利が適用されるため、円建ての保険よりも若干ではありますが、積立利率が高いといえます。

保障期間中に死亡したり、高度障害の状態になったりした場合、当初契約した保険金が支払われます。先述の学資保険同様、簡単に引き出すことができないので、お金がたまりやすいという点はメリットかもしれません。

デメリットは解約して外貨で受け取った時の為替リスクでしょう。解約返戻金は基本外貨で受け取ります。そこから日本円に戻す場合、為替レートによって最終的な受け取り額が変わってくるわけです。

我が家の米ドル建て保険は、18年後、第一子の学資保険よりもさらに少し多めの返戻率となっています。

確かに為替変動はありますが、円預金とは比較にならないリターンを得ることができます。

また、子どもの大学進学時点で解約しなかった場合、その後も解約返戻金が増え続けますので、自分たちの老後資金として活用することも可能です。

さいごに、第三子のときに選んだ方法をご紹介しましょう。

第三子:つみたてNISA

NISA(少額投資非課税制度)の一つとして2018年に創設されたのが「つみたてNISA」です。

金融庁が「長期・積み立て・分散投資」に適した商品を厳選し、低コストで安定した運用ができるように制度設計されています。

通常、運用益などには20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAで運用する場合、毎年40万円までの枠で、投資した年から最長20年間、運用中に生じた利益が非課税となります。これが最大最大のメリットでしょう。

たとえば…
毎月3万円ずつ18年間つみたてNISA口座で運用した場合、

3万円×12(カ月)×18(年)=648万円

元本だけで648万円となり、そこに運用益が生じる可能性があります。

投資信託などでの運用になるため、元本割れの可能性は避けられません。とはいえ、少額を長期的に分散して投資することで、複利効果を得やすくなり、リターンが安定してきます。

お金が必要になった場合は、全額、もしくは一部を解約して引き出すことも可能。よって、流動性が高く、使い勝手がよい運用方法ともいえます。

筆者は銀行でつみたてNISA口座を開設し、自動的に積み立てています。評価額に変動はあるものの、当初の予想よりも安定した利益が出ています。