国民年金はいくら貰えるのか 

国民年金の支給開始は基本的に65歳となっており、その支給金額は在職時の年収などによる変動はなく、納付した金額に応じて決定されます。日本年金機構によると、令和二年度の場合は満額(40年間滞りなく保険料を納付している場合)で65,141円(日本年金機構「令和2年4月分からの年金額等について」)の支給額となることが発表されています。

しかし、全ての人がこの金額を貰える訳ではありません。保険料の支払いをしていない人はそれだけ受給額が減っていきます。先ほど説明した年金の納付猶予制度を利用しておきながら結局支払わなかった、などという場合も同様で、あくまで40年間滞りなく保険料を納めた場合のみ満額受給ができるのです。

厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業統計 平成30年度 」によると、国民年金平均受給月額は約5万6,000円となっており、多くの人が満額受給をしているわけではないということが読み取れます。よくあるのが学生時代の猶予制度を利用し、そのまま支払いを忘れてしまっていたというケースです。皆さんはこれまで滞りなく保険料を納めていますか?

厚生年金はいくら貰えるのか 

次に厚生年金はおおよそいくら受給できるのでしょうか。厚生年金については、国民年金のように一律同じというわけではなく、実際に保険料を支払った月数、そして在職時の年収などによって大きく変わってきます。先ほども見た厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業統計 平成30年度 」によると、平成30年度末の厚生年金の平均受給月額は約14万4,000円となっています。国民年金と比べるとその平均受給額は約3倍の金額にもなり、差は歴然です。