厚生年金と国民年金の違いとは

そもそも国民年金と厚生年金の違いとはどのようなところにあるのでしょうか。まず国民年金とは、基本的には20歳以上60歳未満の全ての国民が加入している年金です。

「全ての国民」であるため、学生・会社員・専業主婦・自営業者・無職の人でも基本的には全員加入しており、その保険料は年収などで変動せず一律となっています。しかしながら、支払いが困難と見なされる人には保険料免除制度・納付猶予制度があったり、学生については学生納付特例制度という制度があったりします。

さらに、専業主婦など厚生年金に加入している第二号被保険者に扶養されている第三号披保険者に該当する人は、保険料の支払い義務がないといった制度も存在します。

次に厚生年金ですが、上記で説明した国民年金の加入者のうち、民間企業の会社員や公務員などが加入している年金が厚生年金です。つまり、会社員や公務員などは国民年金加入者であると同時に、厚生年金加入者でもあるということなのです。厚生年金の保険料は給与水準に応じて設定される「標準報酬月額」によって決まりますが、その金額を全て自分で支払うのではなく、会社と従業員とで半分ずつ負担して支払っています。