一方で、国内では主要企業の10~12月期決算が相次いで発表されています。業績を上方修正する企業も多いことから、好業績の企業を中心に個別銘柄を物色するような戦略がいいでしょう。

約2カ月ぶりに25日線を割り込むが、すぐに回復

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末には長い陰線となり、25日移動平均線を割り込んでいました。25日線を下回るのは12月下旬以来、ほぼ2カ月ぶりです。

ここから、25日線で上値を抑えられるようであれば、少し警戒が必要なところでした。ところが、先週初に大きな陽線となると、そのまま陽線が続いて、前週の下げ分を一気に回復してしまいました。25日線も回復しています。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。10月の下旬から長い上昇トレンドが続いています。前週の下落が続けば、この上昇トレンドが崩れるところでしたが、けっきょくは上昇一服に終わりました。押し目買いを狙っていた人には絶好の機会になったのではないでしょうか。

今後も目線を上に、「買い」で積極的についていきたいところです。上値メドは、1月14日の高値(28,979円)や、心理的節目となる3万円になります。

パターンとしては大きく2つ、今週初にすぐに上抜けて3万円に達してしまう場合と、29,000円付近で上値を抑えられ、もみ合う場合です。

ただし、チャートの形は「買いたい」投資家が多いことを示しています。若干の調整があってもホールドまたは買い増しのスタンスでもいいのではないでしょうか。再上昇の可能性は高いでしょう。

下原 一晃