少しでも老後につなげたい!今からできる貯蓄方法は?
第二の仕事をスタートさせて収入を得る
「わたしは定年間近。でも、今も普通にスポーツクラブで汗を流し、仕事の残業もまったく苦になりません。幸い人間ドックもセーフ。定年後もまだまだ働く気、十分です」(男性 64歳)
現在では、60代というと外見や体力、気力に至るまで「まだまだ若い」と考える人が多く、社会では貴重な労働力となっている時代です。あなたがもし定年後もまだ十分に働けるのであれば、新たな仕事をスタートさせるのもよいでしょう。ネットショップを開業したり、趣味で培ったノウハウをもとに講師の仕事をしたり、と60代だからこそのキャリアを活かせるステージは増えているようです。また、社会との接点を持ち続けることで心身のアンチエイジングになるというメリットも期待できます。
個人向け国債を始める
「少しでも貯金をしたくて、何かいい金融商品はないかと思っていたとき、たどりついたのがこれ。いろいろ怪しげな金融商品が多い中、国が発行している債券だから安心感があります」(女性 56歳)
国に一定期間お金を投資する「国債」。定期的に利子が付き、満期になれば元本割れすることなく投資金額の返済を受け取ることが可能なため、関心を持つ人も多いようです。「個人向け国債」は身近な銀行や証券会社で1万円から手続きができ、利子は半年ごとに支払われます。途中で換金したくなった場合は、発行から1年以上が経過していれば1万円単位で対応してもらえます。
年金の繰下げ受給を利用する
「今現在、特に大病もしていないし、無理やり65歳で年金受給をスタートさせなくても大丈夫な程度の貯金もある。それなら少しでも受給金額の高い年齢になってから受け取ろうかと思っています」(男性 59歳)
老齢基礎年金は65歳から受給可能ですが、これを“後送り”することで受給額がアップします。「日本年金機構 老齢基礎年金の繰下げ受給」によれば、たとえば、昭和16年4月2日以後に生まれた人なら、67歳で受け取るようにすれば16.8~24.5%の増額、70歳で受け取るようにすればなんと42%もの増額となるのです。これが一生続くとなれば見逃せませんよね。まだ受給対象年齢に達していない人は、今から健康管理には十分気をつけながら、繰下げ受給を目指すのも一考の価値ありでしょう。