元銀行員が耳打ち!「4%ルール」の極意

先にお伝えした「運用しながら取り崩していく方法」は、実は米国でアーリーリタイアメントを狙う、比較的資産を保有している若者世代に、流行している資産運用の姿勢と共通しているのです。

この学説そのものは、1998年に米国のトリニティ大学で発表された、資産運用に関する論文(Trinity Study)で提唱された「4%ルール」のことを指します。

「4%ルール」とは

  • 定年後(老後)は年間生活費の25倍の資産を持っておく
  • 資産は株式と債券の組み合わせで保有する
  • 資産の4%を毎年生活費として引き出す

このスタイルで運用を継続した場合、自分が亡くなるまで、つまり20年後30年後でも、資産がゼロになることがなく、むしろ資産が増加したという結果が報告されています。

本来であれば、投資や運用の経験は、リスクが取りやすい若い頃から始めておき、経験を積んでおくことが理想ですが、日本人は運用に不慣れな方が多く、定年後からスタートする方も少なくありません。

このルールに従って、運用をスタートすれば、長期投資をしながら、老後の生活費を賄うことも可能であると考えられます。